東京ヒルクライムNARIKIステージに出場してきました!

なんだか更新がずいぶん久しぶりになってしまいました。

 

毎日仕事と土日出勤で全然自転車に乗れない生活が続いておりヒルクライムの練習どころか1ヶ月以上も全く自転車に乗れないままレース当日をむかえてしまいました。

そんなこんなで山あり谷なし社畜的初めてのヒルクライムレースレポです。

 

まず大会前日のおはなしから。

 

奇跡的に土日2日間休みが取れたので今回も前の大会同様タカジさんと共に実際にレースの試走に行ってきました。

今回のコースは約10km、標高差537mほどといった感じで数か月前「なんだーヤビツより距離短いし標高も低いし余裕だなー」とか思って申し込んでしまったエフ青年のガラスのように繊細なハートは今回の試走により熱せられた飴細工のようにたやすくへしゃげ折れることとなるのでした。(モノローグ調)

 

ざっとコースの説明をすると最初の6~7kmほどは緩やかな登りで残りは激坂、以上。

かなり極端なコースで、というか後半がほんとに坂しかない峠でヤビツのように傾斜のある坂とゆるやかな坂が交互に現われる感じの峠がいかに走りやすいかが身に染みてわかりました。

 

宿泊予定のビジネスホテルに荷物を預けチャリを組み立てだいたい8kmほど走りレースのスタート地点に到着。

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スタート地点。すでに大会の幕がかかってました。

 

スタート地点が公民館だか図書館だかで出発しましてしばらくは民家の前の道路を走りました。

レース中は当然の如く写真なんか撮ってる余裕なんてないので試走のうちに途中休み休み写真撮りながら試走してきました。

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 途中にあった魔晄炉のような何か(廃墟?)

 

だいたいこの辺まではよかったのですがここから少しいったあたりから急に山の中に入っていき車一台通れるかどうかみたいな道路を走ることになりました。(ちゃんと舗装はされてます)

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時刻がちょうど14時~15時頃だったので山の中と言えど気温と日差しが手強い・・・激坂前ですでに汗だくです。

 

[自転車が練習してます 残り3.5km]と書かれた看板があったあたりから急に傾斜があがりきつい坂がはじまりました・・・。

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当然のように休み休み登るのが精いっぱい・・・この頃にはもう直感がこう告げていました・・・「ああこれ明日完走無理だわ・・・」と。

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写真から自転車で登るのがどれほどきついかおわかりいただけるだろうか・・・これでもちょっとマシな斜度だったりする・・・。

 

結局この日はゴールまで辿りつけず・・・何しろ1ヶ月以上のブランクが予想以上にでかくいきなり身体酷使し過ぎでつらかったです・・・。

そして峠を下りビジネスホテルまで戻り一泊・・・。 はやく寝るつもりがワ○ピースのナミ編を結局最後まで観てしまったり横になってもベッドが予想以上に固くて寝づらかったり部屋がめちゃめちゃタバコくさかったりでなかなか寝付けず結局脳がずっと覚醒したような状態で目覚ましが鳴るよりもはやく起き出し出発の準備となったわけでありました。

 

~そして初参加のヒルクライムレース当日~

タカジさんと共に荷物を背負い前日確認したスタート地点の公民館へ。 受付を済ませジャージにゼッケンをつけロードに計測器を取り付けさらに荷物を預けて準備万端。

iPhoneはハンドルのとこのマウントに装着したままにしておきました。方向音痴でコースがわからないとかそういうことではなく 常にGPSでレースのコースと現在位置を表示させておくと残り何kmなのかこの先どっちにカーブしているのかなどが一目でわかるので実はあるのとないのとじゃけっこう違いますのよ。標高も数メートル間隔でわかるし。

 

そして時間になりあっさりとした開会式とレース説明が終わりスタート地点に集合。

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たくさんの選手がひしめきあう光景はなかなかに壮観です。天気も晴れまくりでもう少し曇れといいたいくらい。

 

そして自分はというと・・・

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寝不足で眠かった・・・というか寝てた・・・。

いや違いますエフ選手はレース前に集中力をアゲてたんです!!(写真はタカジさんがいつのまにか撮影してくれてました)

 

ジャージはペダルの総北スプリンタージャージです、これから山登るのに。

まぁ勝負服のつもりで買ったやつだからこういうときに着ないとね・・・総北の看板背負う以上無様な戦いは見せられない!

 

そして興奮と緊張の中スタート時間に。

自分は第2ウェーブだったので第1ウェーブの方々の2分後にスタート!

この2分おきに100人くらいまとめてスタート時間をわけるのはよくできたシステムだなーって思います。 ちんたら走ってると2分後にスタートした選手に抜かれるという。 というか最初のゆるやかな区間でじゃかじゃか抜かれましたからね第3ウェーブのトップ集団の方々に・・・。

 

はじめのゆるやか区間ではまず自分と同じくらいの速さの人を探しました。前のほうに知り合い同士で参加してるあんちゃん二人組がいたのでその方達の後ろについて走りました。

横にもおっちゃんがいるし自分の後ろにもけっこうずらっと人が続いて走ってるしでああ集団で走るというのはこういうことかと興奮しつつ傾斜もそんなにないので普通のロードレースさながら走れてすごくよかったです。わくわくしました。

 

そして緩やかなのぼりが終わり例の坂がはじまり集団もばらけだしました。

自分も昨日走ってるのである程度覚悟を決めもくもくと坂をのぼりはじめます。

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(試走の時に撮ったやつですが雰囲気作りで載せとこう)

休むことが許されない坂が延々と続いて心が折れそうになります・・・。 いつものようにダンシングとシッティングを織り交ぜながら登りましたが休めるところがないのがほんときっつい。

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全身汗だく。息も絶え絶えで登っていたところ激坂の途中前方にずいぶん最初のうちに先行されて見えなくなっていたタカジさんを発見。

せ、せめて・・・せめて追いつきたい・・・

そんな無謀な想いでアタックかけて追いついて・・・そのまま追い抜いて・・・数百メートル進んだところで足をつきました・・・無念。

 

花京院・・・アヴドゥル・・・イギー・・・足着かずに完走だめだったよ・・・。

 

シッティングでゆっくり走ってても足を着きそうになるしダンシングして足を休めつつ登っても息があがって足着きそうになるしでもう完全に詰み入ってましたね・・・。

 

そんなこんなで残りおよそ1.5kmを残して無残にも足をついてしまったエフ青年、息があがりきっていてしばらく一歩も動けません・・・。

ひとしきりぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁしつつ水分を補給した後よたよたと500mほど押して登りました。 というか少しでも平地になってるところで自転車に乗りたくて探し求めていたらそれくらいは登ってました。

 

途中地元の方(?)による太鼓の鼓舞というか応援がドンガドンガ轟いてましたがこちとら自転車押して登ってる身でいやはやなんとも惨めな気分で「うっうっ俺にもっと登坂能力があれば・・・!!」と悔やみつつ登りました。来年は・・・来年こそは絶対最後まで足つかないで登りきってやるぞチクショーー・・・!!

ドンガドンガしてくださってるところからちょっと登ったところでようやくすこし斜度がゆるやかめになってるところを見つけたのでなんとか再び自転車にまたがり残すところ1km弱の坂を最後の小宇宙を燃やし尽くす勢いで登り始めました。

 

息はなんとか若干落ち着いていましたが足の疲労はたまりにたまっていたのでもう限界頂点な状態で死に物狂いでもがきつつペダルを漕ぎました・・・。

すると途中で最初引いてくれてたあんちゃん2人組みの1人がいたので(もう1人はいなかったので先にいってしまったんだなと思いつつ)なんとか追い抜き、さらにゴールまで残り100m程度の地点(もうゴールのゲートが見えてるラストの直線)で最初の5kmくらいずっと横走ってたおっちゃんのジャージを見つけたのでもうこっちも全力のダンシングでスプリントクライム・・・!!

うおおおおおおおおおお!!っと心の中で叫びつつももう体にかなり限界きててダンシングしててもあんまり速度出てないわけですが・・・相対的にまわりみんなひぃひぃ言ってる状態でゆっくりなのでそのままなんとか抜いて無事にゴール・・・!!

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花京院・・・アヴドゥル・・・イギー・・・終わったよ・・・!!

 

はじめに一緒に走ってた同じくらいの実力の方々を最後のほうで抜けたのが本当によかったです・・・!

こうして初めてのヒルクライムレースは幕を閉じました。

順位とかタイムとか言っちゃうと身元特定されちゃうのであれなんですがまぁ楽しかったのでよし!!いい経験になりました。

 

次は来週のHINOHARAステージに出てきます。2週間後にもう次のレースとか期間短い・・・!!仕事休めるといいな・・・!!