Pacific Carrymeに施してきた改造のおはなし
まだ買って一週間のPacific Carryme。そのカスタマイズ話です。
ほんとは一つ前の聖地巡礼日記前に書きたかったのですが感覚を忘れないうちにあっち書きたくて順番逆になってしまいましたが今のうちに書いておきます。正直買って4日目くらいには今回の記事の内容全部終わらせてた感じです。
極小径のフォールディングバイクということもあり、速さを追求せず第一に「見た目」、第二に「快適性」を考えてます。
今までのシクロクロスやロードレーサーと違って速さとか軽量化とかまったく考慮しないであれこれ考えるのがめちゃめちゃ楽しいんだなコレが。
手のかからなかったアテナちゃんと比べルポちゃん以上に手間のかかるやりがいのあるコです。
Carrymeが小さいおかげでほぼ自室で作業してるので後ろにいろんなもんが写り込んでますが気にしないように。
■サドル:TIOGA Primp Saddle
八十○高校仕様のオサレサドルを見つけたので衝動買い。ぺよんにハマってから千鳥格子見るとついつい買っちゃうよね・・・。
サドル自体もふかふかやわらかくてとってもオサレ。
あ、でも先端のほうがけっこう固いから座る位置気をつけないと勃たなくなっちまいそうです。
さらに千鳥格子マスキングテープでサドルまわりもちょこちょこデコりました。
マスキングテープを提供してくれた嫁(仮)に感謝。
■テールライト:ぶらさカエルLEDテールライト
もともとついていた反射板を外してかわりに取り付けたぶらさカエルテールライト。光はぼんやり点滅します。くそかわいい。
衝撃と振動で落ちるのが怖かったので手のところは両面テープで貼りつけています。
■ステッカー:AOBAステッカー
アオバ自転車店5巻についてきたAOBAステッカーをCarrymeのドット模様のところに貼りました。
もともと車体が白いため白のドット模様が全然目立ってなかったのでちょっとオリジナル感出そうかなと思い立ち決行。
切り取って、宮尾先生のお達しの通りステッカー角をはさみで丸く切ったとこ
場所決めてぺたっと貼って、タイヤレバーの丸くなってる部分でゴシゴシこすって気泡を抜いて完成。
違和感ない。峠工一さんのハンドメイドっぽい感じになりました。
■グリップ:ERGON GP2 ロング/Lタイプ
初期グリップがあまりにもボツボツしており体重乗せたりすると路面からの衝撃が痛かったので定番と言われているERGONの平たくなってるグリップに交換しました。
しかし初期グリップを外すのが大変な苦行でした・・・外れない!!
以下グリップ交換までの一連のあれこれ
てこの原理でエンドキャップを取り外し、
さらにグリップとハンドル部分の間にマイナスドライバーをつっこみ
なんとかじわじわと抜こうとしますが30分くらいひっぱったりドライバーでぐりぐり格闘してもわずか1,2cm程度しかずれてません。すでに全身汗だく。
いろいろ調べると中に空気注入するとすぽっと外れるみたいな記事はあったのですがうちにあるのは仏式と英式のフロアポンプくらいなもんです・・・無理無理。
しかし30分も格闘していればいろいろ気づきます。無理に先端方向へ引っ張ろうとするとグリップのゴムが伸びて余計ぎゅっぎゅっと締まることに気付きました。そらがんばっても無理だ・・・。
そこでハンドル中央側グリップ先端をひん剝くように引っ張ります!すると伸びてたゴムが収縮するようにちょっとだけ外側に押しやれました。
様々な試行錯誤の末辿りついたやり方が"グリップの両端を交互に外側へ引っ張る"こと。さらにひねりを加えたりすると効果的でした。
先端部分を外側に左にねじるように引っ張ったら(グリップが伸びて)今度は中央側を左にねじりながら引っ張ります(グリップが縮む)。
ねじり方も右、右、左、左・・・と交互に全力で。手は真っ赤に、蒸してた部屋での作業ということもあってだらだら流れる汗がやばかった。ヤビツ登ったときですらここまで汗かいてないレベルです。
外すとこんな感じです。所要時間およそ1時間半。
そこでこれを付けます。
ERGON GP2 ロングサイズのラージ(握る部分が広いタイプ)
そのままハンドルへグリップを押し込みバーエンド部分のネジをアーレンキーで締めるだけの簡単取り付け。
ところがどっこい!
いきなり深刻な問題にぶち当たりました。
初期グリップと比べてERGONのグリップが約2cmほど長かったため固定できないという問題が発生!
いくら締めても握って体重かけると簡単にずるっとハンドルが動きます。ハンドルがこれじゃやばい!
「ロングサイズじゃなくショートサイズにしときゃよかった!!」と思ってもアトノマツリ!!
よくみると当然といえば当然ですがハンドル部分が短すぎてグリップの端の方まで届いてない。これじゃいくら締めても固定されないはずです。
そこでどうしたもんかと思考を巡らせ二つの解決方法を思いつきました。
- グリップ自体をカッターなどで切って短くしてしまう。
- ブレーキを中央側へずらしてグリップを長く押し込めるようにする。
とりあえずいきなり1を決行するには失敗したときのリスクがあまりにも高すぎたのでまずは2のほうからやってみました。
ブレーキを固定しているネジを緩め、めいっぱいグリップを押し込みます。するとグリップは奥までしっかりねじこめました、が、ブレーキの位置がリリースにぴったりくっつくまでハンドル中央寄りにズレました。予想以上にグリップが長かった模様。
その位置でまずグリップを固定したら先ほどとはうってかわってしっかりがっちり固定できました。体重をぐっと乗せてもびくともしない。無事成功!
さらにブレーキをすばやくかけやすいようブレーキレバーの角度を上にめいっぱいあげました。デフォルトの状態よりハンドルまわりの操作性が格段とあがった気がします。反対側も同様に装着します。
最終的にこんな感じ。リリース部とブレーキレバーがぴったりくっついた。
でも逆にシンプルになってよかった。
実際これで先日20km以上走ってきましたがすごい走りやすい!
以前の初期グリップと比べるとメリットしかない。
- 石畳の上をガタゴト走っても手が痺れたりしない。握りやすい。
- バーエンドがあるおかげでポジションを変えたりできるし坂道も登りやすい。
- 折りたたんだ状態でブレーキワイヤーにバーエンドをひっかけておくことでハンドルが飛び出さないですごいコンパクトに出来る。
- その辺に買い物行ってもビニール袋をバーエンドに引っ掛けておくことが出来る。(若干危険なのでよい子のみんなはマネしてはいけない)
正直グリップ交換するのにどんだけ長い記事書いてんだって話ですよ・・・。
以上です。
ちなみにフロントライトはジェントス閃を、サドルバッグはSCICONのを、さらにミノウラのiPhoneマウントを流用して完成になります。
Carrymeはハンドルが細いのでミノウラの固定具はSサイズのやつじゃないと嵌められません。SサイズもMサイズも揃えておいてよかった。
もうすでに世界に一台のオリジナルCarrymeになってます。
もっといろんな観光地をこいつで巡りたいです。