フルクラムホイールラチェット音静穏化のためのグリスアップのおはなし
ずいぶん書くと言ってから間が空いてしまいましたがいろいろひと段落したので書いていきます。
実はInfinitoを買ったときから一つだけ悩みがありました。それは「ホイールから聞こえるラチェット音が最高にやかましい!!」ということです。
はじめからついてたホイールはフルクラムのレーシング7。巷では爆音ラチェットとか呼ばれているやつです。
「この音がいいんだよねぇ」とうるさいラチェット音を好む人にはいいかもしれませんが部屋でローラー台乗ったりするとき集合住宅なもんでなんとかして静音化したいと考えておりました。
そもそもラチェット音とはなんぞやと思う方もいるかと思いますが後輪が空転したときカララララララララララララみたいな感じになる音です。前輪にはラチェットはないのでこの音はしません。
そしてさらにつっこんだ話をするとこのラチェットというのはわずか5mmくらいの幅の小さな小さな爪です。
このラチェットはフリーについており、ホイール側の歯車状になっている部分とがっちり噛み合うことでホイールに力を伝え回転させ、この回転で自転車が前に進みます。
すごい大事なパーツです。まさに縁の下の力持ち。
坂道を下っているときに軽いギアで漕ごうとしても全然力が伝わらないのは[ホイールの回転>スプロケットの回転]となっているためラチェットがホイールに噛み合わず空転しているために起こる現象です。
要するに、「ホイールに力が伝わっていない、だがホイールは回転している」という状況で鳴り響く音がラチェット音の正体なのです!!(ザッパーーーン)
※普通のホイールはたぶん鳴り響きません。ちなみに上で言ってる話はすべてフルクラムレーシング7の話なので他のメーカーのはどうなってるのか知りません。
つっこんだ話が長くなりました・・・。
Infinito買ったのは去年の12月ですがそもそもモデルは2010年モデル、2年前のものなので内部グリスもそれなりに劣化してるのではと考え「静音化も兼ねてここはひとつフリーボディ分解してグリスアップすっか!」と思い至りました。
■必要なもの
ロックリング(スプロケットを固定しておくためのリング)をまわす方向はスプロケットがまわってしまう方向です。そこでまわらないようにするために固定器具が必要になってきます。(逆にロックリングを締めるときはスプロケットはまわらない方向にまわすため固定器具は不要です) 自分はいつもチュー○ットをへし折るような感覚で外してます。
外れました。
さらにスプロケットも取り外ます。(取り外す機会はそうそうないと思うので手間じゃなければこのタイミングで一枚一枚掃除してもいいかもしれません。自分はしました。)
めちゃめちゃ手が汚れるので軍手必須。
そして反対側のボルトをスパナで緩めフリーボディをホイールから外します。
ちなみにこの時点でラチェット部が露出します。
触った感じべたべたしてましたが足りてない感ありました。
ラチェットを止めている針金っぽいものをはずしさらにばらしすべて古いグリスをウェスで拭き取ります。
完全にばらばらにしたところ。写真ぶれまくってますが散らばってる小さい爪みたいなのがラチェット。ほんとに針金だけで固定されててびっくり。
グリスを綺麗に拭き取れたら次にラチェットを元の場所に戻しつつそこにデュラエースグリスをこれでもかと塗りたくります。
そしてあとは分解してきたものを元に戻すだけ。
グリスアップ前に比べ室内でローラー台に乗っても鳴り響かない程度には静かになりました。
(今調べたら500kmくらい走るとまた聞こえてくるようになるらしいとのこと・・・まぁこまめにメンテしよう・・・)
そして今こういう音に関する話題だとブログじゃ何も伝わらないということに気付きました・・・。